2012年3月27日火曜日

古畑任三郎の登場人物 - Wikipedia


古畑任三郎 > 古畑任三郎の登場人物

古畑任三郎の登場人物では、テレビドラマ『古畑任三郎』の登場人物を列挙し、より詳細に解説する。ドラマの概要については「古畑任三郎」を、作品の詳細については「古畑任三郎の作品」を、犯人の詳細については「古畑任三郎の犯人」を参照のこと。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


目次

  • 1 古畑任三郎
  • 2 今泉慎太郎
  • 3 西園寺守
  • 4 向島音吉(東国原音吉)
  • 5 その他の登場人物
  • 6 犯人(ゲスト出演者)
    • 6.1 第1シーズン
    • 6.2 第2シーズン
    • 6.3 第3シーズン
    • 6.4 スペシャル
    • 6.5 ファイナル
    • 6.6 総集編
  • 7 被害者
    • 7.1 第1シーズン
    • 7.2 第2シーズン
    • 7.3 第3シーズン
    • 7.4 スペシャル
    • 7.5 ファイナル
    • 7.6 総集編
  • 8 重複出演者
  • 9 脚注
  • 10 関連項目

[編集] 古畑任三郎

  • 読み:ふるはた にんざぶろう
  • 演:田村正和、中学生時代:山田涼介

警視庁刑事部捜査一課の刑事で、階級は警部補。

  • 生年月日:1949年1月6日(シャーロック・ホームズと同じ)
  • 本籍:長野県東筑摩郡本城村大字
  • 現住所:東京都世田谷区→府中市分倍河原へ転居。
  • パスポート番号:TG3226198(2004年1月3日放送「すべて閣下の仕業」においてのパスポート映像より)。

階級は万年警部補。第2シーズン以降番組タイトルから「警部補」が無くなったが、昇進した訳ではない[1]。一度、警察犬訓練所の飼育係に異動したが、「おみくじ殺人事件」で復帰する。

彼の推理法は、鋭い観察眼と直感力でわずかな手がかりや発言の矛盾を即座に見抜き、これだと踏んだ容疑者にいつまでも付きまとい、そして巧みな話術で執拗に質問をかけ追求するという方法であり、事件解決の時には基本的に1対1になる。

血を見ると目眩を起こし、拳銃を持たない(使い方を知らない。小説版では「警察学校での拳銃の射撃実習の際、病欠だった」という設定になっている)など、刑事コロンボとの共通点も多いが、黒いスーツで小奇麗な出で立ちなどの正反対の一面もある。所持している警察手帳は、高津小道具店の舞台用小道具の偽物という設定で、「かさばる」と嫌がって不携帯の時さえある(古畑のセリフによれば本物の警察手帳は「無くした」とのことである)。

移動は主にセリーヌの黄金色の自転車に乗っている。運転免許は持っていない。小石川ちなみ(第1回の犯人)の愛犬であった「万五郎」という名の犬を飼っていたが、後に安斎に預けた。また、小清水潔弁護士が殺した被害者の飼い猫「ドモンジョ」を引き取った(この猫は、しばらく後の話でも再登場している)。

第3シーズンでは同級生である安斎亨が55歳であることから古畑の年齢も断定は出来ないものの55歳前後ということになる。


どのくらいのスナネズミのコストがか?
性格
古畑本人のセリフによると、乙女座のA型と一致する「頭が切れる割に情に流されやすく、意外にミーハーである。性格は神経質でかなりねばり強い」。また、「人間に解けない事件はない」など、自分の推理力には絶対的な自信を持っている。「人間は嘘をつく」「嘘をつくことには理由がある」の恩師の言葉から、嘘をついた人間に積極的に接しており、上記の捜査方法と考えると犯人、あるいは犯罪と関わっているのではと嘘をついた理由を徹底的に探っていく(古畑中学生)。
推理をすることを何よりも好む。「人が解けない謎を解くのが好き」と語り、風邪でダウンしていたのに事件を起きていることが分かると途端に元気になった。少年時代から新聞の誤植を見つけては投書していたという(第3回)。捜査を楽しんでるようですらあるが、あくまで犯罪を憎む信念をもって行動しており、ゲーム感覚で行っている犯人に対しては、真っ向から批判した。
負けず嫌いで今泉や犯人の趣味に付き合うも、言い訳をして負けを認めたがらない(今泉と将棋を指した際、王手を掛けられたところで駒をぐちゃぐちゃに混ぜたことで、今泉が「何すんですか!」と叫んだ)。いたずら好きな一面もあるがこれは中学生の時から変わっていない。
どんな時でも人生はやり直すことが出来るという考えを持っており、その言葉で人生に絶望した犯人を諭すこともある(第1回、第32回、第42回)。古畑のこの考えは、殺人事件で殺された被害者達の無念を思う気持ちから来ているらしく、第32回では安斎に対して「たとえ全てを失ったとしても、死んでしまった人間のために生き続けることが生きている人間の義務」と発言し、彼に自殺を思い留まらせた。
女性の犯人には優しい。また、犯人が男性の場合でも、その人が尊敬に値する人物であれば、たとえそれが殺人者であろうとも実に紳士的にふるまう。逆に、相手が少しでも気に入らない犯人の場合は、完膚なきまでにこらしめるのも特徴のひとつである。特に第17回では、「観覧車のせいで時計台が見えなくなった」という理由で爆弾を仕掛けた林功夫を平手で殴った。古畑が犯人に対して手を上げるという、唯一の例であった。なお総集編にて、第22回犯人・若林 仁に「精神的サディスト」と称される。
自分の先輩で警視を務める小暮音次郎から、拳銃を携帯せず、さらに撃ち方を知らないことを突っ込まれた際には、「主に頭脳労働を担当している」と語っている。最終的に、犯人である小暮のアリバイの矛盾を古畑が暴いたときには、小暮から「納得いったよ。君に拳銃は必要ない」と評され、古畑はそれに対して「最高の褒め言葉です」と返して敬礼をした。
家族・友人
結婚はしていない(第42回)。小石川ちなみとは、事件後かなり親しい関係だったが、第20回で事件現場に到着した古畑は、小石川ちなみの結婚式の帰りであることを話しているため、彼女は別の男性と結婚したことが分かる。第42回で大野かえでにも、告白めいた言葉をかけられたが、すぐに彼女は死亡したため、やはり恋愛に発展することはなかった。
友人は少ないらしい(第10回)。
四人兄弟(兄二人と弟一人)の三男で、一番上の兄は九州大学付属病院に勤務しており、弟の名は金四郎という。父親はタヒチへの旅行中、頭上から落ちてきたヤシの実に当たり客死した(第40回)。ただし、これは証人から証言を誘導尋問する際の発言であり、真実は不明。中学生時代には村唯一のキャバレーに勤める母親と二人暮らしで兄弟はおらず、父親は母の弁によるとアメリカへ帰ったとのことだが古畑自身信じていない。
特技・好物
好物は魚肉ソーセージ、酢豚(思いっきり酸っぱいもの)、スイーツ(ケーキ、パフェ)、ハンバーガー(コンビニチェーン店「MINORIYA」と、モスバーガーのもの。ただし、MINORIYAのものについては、ピクルスが真ん中に一枚、それを取り囲むようにして周りに四枚、計五枚を花びらのようにどこから食べてもピクルスに当たるようにしなければいけない)。得意料理はミートローフ、焼き茄子、茶碗蒸し(フランスパンを浸して食べる癖がある)。第3回では喫煙している描写がある。
ゴールデンハーフのファンクラブ会員であり、中でも特にルナのファン。少女コミック(「カリマンタンの城」作:小石川ちなみ)の愛読者。サザエさんは最初の歌だけが好き。中学生時代はシャーロック・ホームズが大好きであったようで、かなり精通している。
特技は、独特のフォームで投球するボウリング。野球でピッチャーをした際も、その構え(完全にボークであった)で投げている(一球だけとはいえ、イチローからストライクを奪った。二球目は場外ホームランを食らった)。この時は「高校時代は野球部に所属しエースで4番」であったと語っている。学生時代はバスケ部や野球部、応援団などに所属。英語は軽くはしゃべれるが、海外ではミスを連発し、自分が注文したものとは全く別のものが運ばれてきたこともしばしばである。なお、数学の成績は最低だったとしている(二本松晋から聞かれた際に答えている)。
越路吹雪の「サン・トワ・マミー」や「ラストダンスは私に」などは数少ない歌のレパートリーのひとつであるが、歌唱能力はいまいちで、中浦たか子から「下手」と言われた。
テレビはよく見ているようで、『LOVE LOVEあいしてる』などのような若者向けの番組が大好きである。SMAPのメンバーが過去に出演していたテレビ番組(『夢がMORIMORI』『青春家族』『時間ですよ平成元年』『赤ずきんチャチャ』など)のことをよく知っており、「拝見していましたよ」と語りかけてSMAP本人たちをも感心させた(第26回)。ラジオ番組「中浦たか子のミッドナイトジャパン」に出演経験もあり(第11回)、テレビのクイズ番組「クイズ王」にも出演したが、全ての問題で問題を最後まで聞かずフライング、最後の問題では的外れな答えで不正解を出し、相手に一言もしゃべらせないまま準決勝で敗退(第19回)。「鬼警部ブルガリ三四郎」という刑事ドラマの監修をしたことがあり、「ラブポリス」という刑事ドラマに関しても監修を頼まれることがあった(第42回 )。オカルト関連には全く興味がない。
部下達との関係
今泉に対しては、からかったりこき使ったりと散々な扱いをしているが、第14回では、弁護士・小清水を犯人と見破り、そのうえで「友人の人生がかかっている」と発言し、法廷の場で今泉の無実を証明してみせた(古畑は確証がない限り本人に向かって犯人とは言わないが、このときだけは証拠がないのに「私はあなたが殺したんだと思ってる」と発言した)。第3シーズンでは「消えた古畑任三郎」で今泉の過失で死にかけたためか今泉の扱いがかなり悪くなっている。
西園寺に対してはその能力を認め、第32回では安斎の下へ連れて行ったりもしている。また、古畑が犯人と対決する際には居合わせていることも何度かあった。
向島に対しては中々名前を覚えなかったが、第2シーズン最終話(総集編扱いの第25回を除く)である第24回で名前を覚えた。その後、第36回と第39回では古畑達と一緒に旅行に行ったりもしている。第41回では、向島の退職後も古畑は彼のことを気にしていたと西園寺が発言している。また、この回の最後で古畑はイチローのために自首した向島に温情をかけて見逃している(イチローが唯一ついた嘘が義兄である向島を守ることであったため、彼への敬意を表し、向島のアリバイ工作を罪に問わなかった)。また、「古畑中学生」では中学の時に1カ月間同じクラスで彼の助手を務めていたことが判明。
第39回では花田が今泉達のことを古畑の「お友達」と言ったことに対し「2人は友達ではない」という趣旨の発言をしている。第40回では「祟りだ!」を連発する今泉に辟易していた。
その他
よく業界用語を言い間違え、そのことを何度も指摘されるというのが定例の流れになっている。第1回ではコミックを漫画、第24回ではフラワーアレンジメントのことを生け花、第27回では検案のことを検死、第39回では勲章のことを「メダル」と何度も言い間違えている。
コンビニエンスストアが好きらしく、財布の中にはレシートが隙間なく詰まっている。
容疑者に質問を行う際、よく「いや、形式的なものです」と前置きする。また、何か考えるとき、親指と人差し指を立てた片手を、額にあてるのが癖。
容疑者に苦悩の胸中を打ち明けられたとき(被害者の死を知らされた、あるいは古畑に屈服したあと)に、「お察しします」というのも口癖である。
容疑者などから難しい用語を聞くと、「アクチノバシラス・アクチノミセテムコミタンス」と、歯周病菌の名前を言って対抗することがある。
SMAPの事件を解決してから、そのことをやたらと人に自慢するようになる。
警察犬訓練所に異動していた際には自分が訓練した犬にかつての犯人の名前(「おたかさん」「ばんずいん」「しゅんぽうどう」等)を付けていた。
事件を解決した夜は、部下や関係者達を自宅に呼んで鍋パーティーを開く(今泉は呼ばれていないらしい)。
有名な古畑任三郎のテーマは実は「今泉君を讃える歌」として歌詞つき版が存在しており、作詞は古畑が行ったことになっている。
『名探偵コナン』単行本23巻の「青山剛昌の名探偵図鑑」において、犯人にとって最も相手にしたくない名探偵と称されている。

[編集] 今泉慎太郎

  • 読み:いまいずみ しんたろう
  • 演:西村雅彦

古畑の部下で、階級は巡査。 巡査・今泉慎太郎 第10回の時点で34歳。本編第41回の時点で45歳。法学部卒。自律神経失調症で二度(1995・1996年)一時休職。古畑のいい「いじめ相手」。軽薄かつ慌て者で間の抜けた部分が目立ち、西園寺に「あれほど役に立たない人がいると思いませんでした」、小清水潔(明石家さんま)には「単細胞なやっちゃなあ」、林功夫(木村拓哉)には「あなたの部下(今泉)最低だ」とまで言われている。しかし、彼の無意味な行動が事件解決のヒントをもたらすことも多々あり、古畑にはある意味で認められている。美術クラブのオークションでローンを組んで買い、気に入っていた125万の仏像を(実際にはかなり出来の悪い代物とはいえ)その日のうちに古畑に壊された。

額が広く、あだ名は「ピカさん」、「デコさん」、「デコ(警察内)」、「でこっぱち」、「タコ(古畑が命名)」「ハゲ」、「タコ坊主(小清水弁護士が命名)」。痔や自律神経失調症で入院したこともある。警視総監を目指していた(しかし、ノンキャリアであるため実現する可能性はゼロである)が、同期はみな警部へ昇進している中、一人巡査の身にある自身を恥ずかしく思っているらしく、第41回では転職も考えていることを口にした。


私のマルタは、熱に起こっている場合は、方法を知っています

小説版には登場しない(それらしき登場人物が1度だけ登場する(「おめでとう、アリ先生」)が、今泉慎太郎であるとは語られていない)。脚本家の三谷幸喜が後書きで述べたところによると、視点を犯人側に移した結果、今泉が登場する必要が無くなったからとのことである。三谷幸喜にすら「史上最低のワトソン」と言われ、DVDの登場人物の解説でもこの名称が使われることがあった。

性格・行動
発言や行動はかなり間が抜けており、第17回において爆弾の解体をやらされた際「(リード線が)仲良く並んでます」などと発言し暮睦警部を憤慨させる。また、古畑とは対照的にオカルト関連を信じやすく、第40回では音弥や古畑のいたずらがあったとはいえ祟りをすっかり信じ込み、何かにつけ「祟りだ」「次に死ぬのは俺だ」「祟るなら古畑を祟れ」などと絶叫し周囲をあきれさせた。
当初(第1シーズンなど)は、やや頼りないが一般的な刑事として描かれていた。しかしシリーズが進むにつれて、間の抜けた様子がかなりデフォルメされて描かれるようになっていく。
一度不注意によって古畑を殺しかけたこともあった(第25回・第27回)。また、有名人が犯人の場合はそれを全く信じないところがある(第26回・第41回)。
第31回では、直感で犯人と動機を当てている。また、第42回では西園寺と共に犯人の動機等を当てている。
鼻にティッシュを詰めると耳が遠くなる(「巡査・今泉慎太郎」第11回)。
洒落たことを言った時、得意そうな顔をする癖がある。(第41回)
家族・友人
テレビゲームが好きな1914年生まれの祖母と2人暮らし。ビデオデッキは所有していない。家に本棚はおろか書物さえあらず、部屋は散らかっている。第40回で、一週間ほど前に引っ越したことが明らかにされたが、その家もテレビの上に電子レンジが置かれているらしく、やはり汚い。「おしゃまんべ」という名のネコを飼っている。
今泉が思いを寄せた女性は大抵事件に巻き込まれて死んでしまう(第14回の向井ひな子、第30回の日下部薫子)。ただし、1人だけ例外がいる(後述)。
弁護士の小清水潔とは大学の同級生だったが、彼により犯人に仕立て上げられ、あやうく有罪になるところだった(第14回)。
第23回に登場した国際線のスチュワーデス(客室乗務員)であるジョアンナという黒人女性と中々に親密(抱き合って写真を撮る仲)で、日本に呼んで祖母に紹介する気でいるらしい。今泉のセリフによれば「ひょっとしたら、ひょっとするかも」とのことである。しかし、前述の通り第3シリーズの第30回では別の女性に思いを寄せていた。
特技・好物
多趣味で、刑事の仕事を開始する前はアマチュア・オーケストラでクラリネット(才能無し)を吹いていたり、ハスラーやダーツをやっていた。落語研究会や将棋研究会に所属していたこともある。将棋に関しては古畑よりも強い。他にもフラワーアレンジメント(才能無し)、手品もでき、ことわざやボウリング、編物、陶器についてなど、様々な知識を有しているが、刑事としての仕事に活かされていない。頻繁に福引で海外旅行を引き当てる才能を持ち、悪運も強いが旅行に出かけた先々で事件に巻き込まれている。愛車はダイハツ・アプローズ。第3回での古畑のセリフから、以前は喫煙していたが、現在は止めていることが分かる。
好物はピーマンの肉詰め。好きな映画はグリース。好きな歌手はABBA。好きな歌はダンシング・クイーン。ゴールデンハーフのファンクラブ会員であり、中でも特にエバのファンで追っかけをやっていた。
古畑との関係
人使いが荒く傲慢な古畑との関係には苦労しているらしく、一度は警察を辞めようかと考えたり(第9回)、古畑を殺そうと考えたりもした(巡査・今泉慎太郎 第5回)。事件後、鑑識課の桑原の所で、愚痴をこぼすのが日常である。
古畑に無視されたり、のけ者扱いされるとすぐにすねて、第32回では古畑を慕うあまり安斎の山荘まで押しかけてきた。また、古畑の相棒は自分だと自負しており、第2シーズンでは芳賀、第3シーズンでは西園寺に異常なほどの対抗意識を持っていた。
しかし、第3シーズンでは今泉が古畑と犯人との対決時に居合わせたことがほとんどない。第15回の事件では、外で立ちっぱなしになっていたせいで風邪を引いたとのことで、「俺の立場はどうなるんだよ」と発言した(巡査・今泉慎太郎 第2回)。また、現場検証などで体力が必要な検証を行う際(トリック立証のタイム測定のために走らされる事が多い)は、いつも今泉が起用されている。第11回では走りすぎで病院送りになった。
古畑とのコンビは、2人をよく知らない警察の人間には、「仲良しの名コンビ」と認識されているらしく、今泉が容疑者となった事件では古畑が捜査から外された(第14回)。古畑の現場復帰に際し、自律神経失調症で休職していた今泉が部下として復帰することになった(第27回)のも、西園寺が「古畑さんといえば今泉さん抜きには語れない」「古畑さんに欠かせない人」だと思っていたためである。

[編集] 西園寺守

  • 読み:さいおんじ まもる
  • 演:石井正則

第3シーズンから登場(初登場は第26回)した刑事で、古畑の部下。部長に昇進した芳賀の命令で古畑の部下に赴任した。

古畑も一目置く有能な人物で、犯行現場の状況分析・被害者の身元特定・容疑者(候補)の経歴調査など事件解決に必要なデータ収集を一手に引き受け、古畑をサポートする。推理には自信があるが、勇み足の経験を持つ(第35回)。背の低さからしばしば「小男(こおとこ)」と呼ばれる。

性格
基本的には作品中では数少ない「普通」の感覚を持ち合わせた人物だが、大浴場でも海水パンツ着用で入浴をしたり、今泉と卓球やテニスをした際には「失礼します」と言ってからスマッシュを打つなど、どこかずれた側面も併せ持っている。
常に礼儀正しいが、黒岩博士に身長のことを言われて大声で怒鳴ったことがあり、自分の身長に関してはコンプレックスを持っている(第27回)ようだが、古畑が監修した刑事ドラマ「鬼警部ブルガリ三四郎」の登場人物である鶴田刑事のモデルが今泉だと分かると「小柄で優秀な部下というのはキャラクターとしては最高なのに」と、いつもとは逆に背が低いことを自らアピールし、自分をモデルにした登場人物がいないことに不満を洩らした(第42回)。
その他
寺の息子であり、第33回で読経(般若心経)を披露した。姉が三人いる。古畑に対する自分のポジションは、しっかり自覚している(第42回)。あだ名はチビ太(今泉が命名)。第27回で、あたりめ(「鯣」の忌み詞)は好きだと言っている。祟りや心霊現象などは全く信じていないため、「この事件は祟りが原因だ」と主張する今泉に対して「今泉! 世の中に祟りなんかないんだ!」と呼び捨てにして怒鳴りつけた(第40回)。尊敬する人物はナポレオン。若い頃はバックパッカーとして世界を放浪していたこともあるという。愛車は「最も危険なゲーム」時点ではシルバーのトヨタ・マークIIグランデ2000、「今、甦る死」時点では日産マーチ14S(こちらもシルバー)に乗り換えている、第30回においてはコンタクトレンズの煮沸器をよく忘れると言っている為コンタクトレンズ使用者。

[編集] 向島音吉(東国原音吉)

  • 読み:むこうじま おときち(ひがしくにばる おときち)
  • 演:小林隆、中学時代:タモト清嵐

古畑を「最高の刑事」と敬愛する巡査。旧姓は東国原(ひがしくにばる)だが、『古畑中学生』で描かれた中学生時代では向島姓になっている。埼玉県秩父市出身。 高校時代に控え投手ながら甲子園の出場経験がある。 腹違いの弟に、メジャーリーガーのイチローがいるという設定になっている。

初登場は第2回である。古畑が現場に到着すると、よく声をかけてもらえるものの、名前をなかなか覚えてもらえず、毎回のように「君名前なんだっけ?」「向島です」「覚えとく」という会話が繰り返される。第24回でやっと覚えてもらえたものの、東国原姓になっても向島君と呼ばれ続けた。第26回では東国原の姓に戻っていることを明かした。 本人も雰囲気が地味で影が薄いことを気にしているらしく、今泉や桑原に相談しに来たこともある(「今泉慎太郎」第7回)。第40回で退職することを明かし、第41回ではホテルの保安課職員として登場。実は中学時代、向島のクラスに転校してきた古畑の世話係を任されたことで彼と友人になっており、古畑から贈られたコナン・ドイルの『バスカヴィル家の犬』を今でも大切に持っている。しかし、劇中での古畑とのやり取りから察すると、古畑は完全にそのことを忘れている模様。


どのような猫の毛玉のように見えますか?
家族・友人
向島財閥の婿養子で、元チーマーの妻は内田有紀に酷似している。第3シーズンで一度離婚して旧姓の東国原(ひがしくにばる)になり、後になんとか復縁して向島姓に戻るも、まもなく再び離婚して結局、東国原姓となる。2004年に放送された『今泉慎太郎』によると、その後妻とは正式に別れ、偶然にも前の妻と同じ姓を持つ、プエルトリカンのアニタ・向島という女性と再婚した模様。メジャーリーガーのイチロー(第41回の犯人)は異母兄弟(実在のイチローとは別人であることを強調するためこの設定になった)。のちに息子を授かっている。中学生の時も向島姓であった。また、上述の通り、中学生時代の古畑の助手だったこともあったようで、この頃寺の孫娘である戸部明日香に想いを寄せていたことがある(ただし当の本� �は古畑に想いを寄せていた)。
第41回での事件
ある日、仲のよい暴力団員に請われて暴力団同士の草野球に助っ人として参加する。満塁ホームランを打つ活躍を見せて試合に勝利するも、彼らと喜び合っていた姿を悪質なライター郡山繁にカメラで撮られ、強請りを受けることになる。自分よりも弟・イチローの名誉を守るために、警察を退職し、退職金もはたいて金を支払い続けていたが、郡山の要求はエスカレートする一方。遂に郡山殺害を決意しナイフやストリキニーネのカプセル(科研にいた友人からくすねた)を用意するが、結局イチローが郡山殺しを決行。弟への愛情と、元警官としての良心の板ばさみで苦悩することになる。イチローの身代わりで自首するも、古畑には通用しなかった。アリバイ偽装による殺人の幇助や毒物劇物等取締法違反などの罪は、古畑によっ て見逃がされた模様(犯人がアリバイのでっち上げを拒否したから)。最終回である第42回には登場しなかった。

[編集] その他の登場人物

芳賀啓二(はが けいじ)(白井晃)
第2シーズンでは、古畑の部下として登場した。非常に気が利く上、賢い一面も魅せるなど、その腕は古畑も認めている。初登場だった小清水潔の事件(第14回)では、今泉と懇意にしていると署内で評判だった古畑が担当を外されたことから、代わって捜査を担当した(事件を解決したのは古畑である)。当初は自律神経失調症で自宅療養中の今泉に代わって古畑と組む予定だった。この事件では今泉を誤認逮捕したが、血痕が付着した今泉のコートや、今泉が逃走を図ったことなどの状況から、部下を引き連れて力ずくで取り押さえた。優れた捜査能力・推理力の持ち主だとされるが、後に登場する西園寺ほどそれが披露された場面がないことから定かではない。今泉とは「古畑の部下」ポジションを巡って時にライバル心を燃やしあ ったりする。
古畑とは一緒に古畑の実家の長野に行って両親に挨拶をしてきたり、一緒に芳賀宅の風呂に入り、古畑の頭を洗ったりした仲で、その際のとても現像してもらえないような写真を持ち歩いていた。桑原とは、以前同じ店で働いていたことがあるという(芳賀役の白井と桑原役の伊藤が共演した『王様のレストラン』のパロディ)。
階級は第2シリーズでは巡査だったが、それから3年後の第3シーズンでは「部長」と呼ばれていた。[2]
桑原万太郎(くわばら まんたろう)(伊藤俊人)
警視庁鑑識課の技官。事件が終わった後、今泉は時折桑原のもとを訪れ、古畑に対する愚痴をぶちまける。初登場は第12回で、古畑に対する憎しみを露にした今泉に、毒物などを与えようとした。古畑に対しては腰が低い。
ゴールデンハーフのファンクラブ会員であり、中でも特にユミのファンで追っかけをやっていた。落語研究会の出身。当時の高座名は南亭忽太(なんていこった)。
ライオネルと言う名の「メキシコで見つけた」「綺麗なサーモンピンク色の」「目つきの悪い」「蚊」を飼っており、逃げ出した際は近所の動物園のシマウマが根こそぎやられたとのこと。なお、この「ライオネル」の母親の名前はドロシーで、桑原家でペットとして飼われているらしい(「今泉慎太郎」第5回)。刺されたら死ぬとは桑原の談。
演じている伊藤が亡くなったため、第3シーズン終了後のスペシャルには登場しない。
花田(はなだ)・花田兄(はなだあに)(八嶋智人)
第27回から登場。以降レギュラーとなる。あらゆる職業を転々とする男で、ファミレス店員(第27回)、コーヒーショップ店員(第31回)、バー店員(第33回)、タクシー運転手(第38回)、日本大使館の派遣員(第39回)として働いたことがある。実は双子で、航空機パーサーとして登場(第36回、巡査・今泉慎太郎第12回)する花田は兄。『古畑任三郎 FINAL』には登場しなかった。
鋭い勘(だけが頼り)で的確に犯人を指摘するが、それに全く根拠は無い。つまり犯人を最初から知っている視聴者と同じ目線を持っているため、視聴者の代理、説明役としてドラマ内に存在していると言える。第39回だけは過去の事件のような推理を披露しなかったが、古畑が誰を疑っているのかはすぐに見抜いた。
蟹丸義太夫(かにまる ぎだゆう)(峰岸徹)
誘拐犯専門部署の警部。第4回ではファックスを頼りに部下に的確な指示をし、第7回では事故(実際は計画殺人)の記者発表で登場し(記者発表が好きなようで、メイクをして会見に臨んでいた)、第25回では古畑の消息に関する証言をしている。が、第4回でも、最終的に責任を追及された際に部下であるはずの古畑に助言を求めるなど、基本的には「頼りない上司」的存在。
暮睦(くれむつ)(大谷亮介)
M爆発物処理班班長の警部。第17回のみに登場。観覧車に仕掛けられた爆弾をこともあろうに今泉に処理させようと苦肉の決断をした。どちらかと言うと「頭より体」と言った感じの体育会系で、古畑とは異なるタイプ。古畑とは署内ボウリング対会決勝戦で対決、負けている。
海老沢(えびざわ)(近藤芳正)
第19回、第42回に登場。テレビ局のプロデューサーで担当番組はクイズ王、ポタージュなど。
松阪(まつざか)(野仲功)
舞台監督。第26回、第28回、第33回に登場。本人は、自分の係わる仕事で必ず殺人事件が起こることに不満を抱いている。第22回でも登場している(松阪役では無く、タクシーの運転手として登場)。

[編集] 犯人(ゲスト出演者)

詳細については、「古畑任三郎の犯人」を参照のこと。

[編集] 第1シーズン

 


通算回 サブタイトル 犯人・職業 役者 備考
第1回 死者からの伝言 小石川ちなみ
少女コミック作家
中森明菜 後に無罪判決
第2回 動く死体 中村右近
歌舞伎役者
堺正章 ストーリー上では最初の犯人
第3回 笑える死体 笹山アリ
精神科医
古手川祐子  
第4回 殺しのファックス 幡随院大
推理作家
笑福亭鶴瓶  
第5回 汚れた王将 米沢八段
将棋棋士
坂東八十助 小説版未収録
第6回 ピアノ・レッスン 井口 薫
ピアノ奏者
木の実ナナ  
第7回 殺人リハーサル 大宮十四郎
時代劇俳優
小林稔侍 小説版未収録
第8回 殺人特急 中川淳一
外科医
鹿賀丈史 ドラマ『振り返れば奴がいる』の登場人物
第9回 殺人公開放送 黒田 清
超能力者
石黒賢  
第10回 矛盾だらけの死体 佐古水茂雄
参議院議員秘書
小堺一機 小説版での名字は「迫坪」
今泉が謎解きの際にその場にいた珍しい例
第11回 さよなら、DJ 中浦たか子
歌手、ラジオDJ
桃井かおり 映画『ラヂオの時間』にも登場
第12回 最後のあいさつ 小暮音次郎
警視
菅原文太 小説版では名前が木暮、階級が警部
ドラマでは名前はなく、「小暮警視」と表記

[編集] 第2シーズン

通算回 サブタイトル 犯人・職業 役者 備考
第14回 しゃべりすぎた男 小清水潔
弁護士
明石家さんま 第1回の犯人、小石川ちなみを弁護していた
今泉とは大学の同期
第15回 笑わない女 宇佐美ヨリエ
女学院教諭
沢口靖子 戒律を重んじる寮長
第16回 ゲームの達人 乾研一郎
医師
草刈正雄 最初の連続殺人犯
第17回 赤か、青か 林 功夫
大学助手
木村拓哉 古畑が唯一手を上げた人物
第18回 偽善の報酬 佐々木高代
脚本家
加藤治子  
第19回 VSクイズ王 千堂謙吉
学習塾経営者
唐沢寿明  
第20回 動機の鑑定 春峯堂のご主人
古美術商
澤村藤十郎 唯一、本名不詳の犯人
冒頭の事件では永井(角野卓造)も共犯
第21回 魔術師の選択 南大門昌男
クラブ経営者
山城新伍 元奇術師
第22回 間違われた男 若林 仁
雑誌編集者
風間杜夫  
第23回 ニューヨークでの出来事 のり子・ケンドール
小説家夫人
鈴木保奈美 米国の裁判では無罪確定

[編集] 第3シーズン

通算回 サブタイトル 犯人・職業 役者 備考
第28回 若旦那の犯罪 気楽家雅楽
落語家
市川染五郎 謎解きの際に第三者がいた稀な例
第29回 その男、多忙につき
(忙しすぎる殺人者)
由良一夫
メディアプランナー
真田広之  
第30回 灰色の村
(古畑、風邪をひく)
荒木嘉右衛門
雛形村村長
松村達雄 話の中心は鵜飼(岡八郎)ら村人が計画した
村人全員による偽装工作
第31回 古畑、歯医者へ行く
(アリバイの死角)
金森晴子
歯科医師
大地真央 唯一無二の男装した女性の犯人
(女装した男性の犯人は存在しない)
第32回 再会
(古い友人に会う)
安斎 亨
小説家
津川雅彦 未遂。他殺に見せ掛けて自殺しようとしていた
古畑に金森の歯科医院を紹介した
第33回 絶対音感殺人事件 黒井川尚
常任指揮者
市村正親 序盤にて古畑が音楽嫌いだったことが判明
第34回 哀しき完全犯罪 小田嶋さくら
囲碁棋士
田中美佐子  
第35回 頭でっかちの殺人
(完全すぎた殺人)
堀井 岳
化学研究所所員
福山雅治 唯一爆弾を使って殺害した
第36回 追いつめられて
(雲の中の死)
臺 修三
西洋美術研究家
玉置浩二 事故
パイロットに身分詐称
第37回 最も危険なゲーム・前編
(最後の事件)
日下光司
動物愛護団体SAZ
江口洋介 シリーズ唯一の前後編エピソード
話の中心は殺人が元で起きた鉄道会社への脅迫事件へ
SAZの犯行メンバーは他に
浅香忠夫(斉藤洋介)
山本一郎(山崎一)
大和田五郎(水道橋博士)
江田(杉崎浩一)の4人
事件後、逮捕されたかは不明
第38回 最も危険なゲーム・後編
(最後の事件)

[編集] スペシャル

通算回 サブタイトル 犯人・職業 役者 備考
第13回 笑うカンガルー 二本松晋
数学者
陣内孝則  
第24回 しばしのお別れ 二葉鳳翆
前衛華道家
山口智子  
第26回 古畑任三郎 vs SMAP SMAP(架空)
アイドルグループ
SMAP 木村拓哉が2度犯人役を演じる
第27回 黒岩博士の恐怖 黒岩健吾
監察医
緒形拳 最初の事件では春木(栗田貫一)も共犯
第39回 すべて閣下の仕業 黛竹千代
特命全権大使
松本幸四郎 唯一の自殺した犯人
第00回 古畑中学生 ~生涯最初の事件~ 野々山
中学校の理科教諭
原田泰造 蒲郡(甲本雅裕)と和尚(石田太郎)との共犯
殺人ではなく埋蔵金強奪の罪

[編集] ファイナル

通算回 サブタイトル 犯人・職業 役者 備考
第40回 今、甦る死 堀部音弥
パン工場専務
藤原竜也 事件により、専務→副社長→社長と出世
事故に偽装された殺人(猟銃の暴発)で絶命
天馬恭介
郷土資料館館長
石坂浩二 別件で逮捕
第41回 フェアな殺人者 イチロー
メジャーリーガー
イチロー 向島と異母兄弟
第42回 ラスト・ダンス 大野もみじ
脚本家
松嶋菜々子 犯人、被害者の二役
(大野もみじ・大野かえで)

[編集] 総集編

通算回 サブタイトル 犯人・職業 役者 備考
第25回 消えた古畑任三郎 今泉慎太郎
巡査
西村雅彦 事故(過失)

[編集] 第1シーズン

通算回 サブタイトル 被害者・職業 役者 殺害方法
第1回 死者からの伝言 畑野 茂
漫画編集者
池田成志 地下の金庫室に閉じ込められ、窒息死
第2回 動く死体 野崎
警備員
きたろう 突き飛ばされ、机の角に
頭をぶつけ死亡(事故死)
第3回 笑える死体 田代慎吾
シェフ、笹山の恋人
羽場裕一 バットで殴殺
第4回 殺しのファックス 幡随院フサ子
幡随院の妻
高柳葉子 紐による絞殺
(話の中心は偽装された誘拐事件)
第5回 汚れた王将 大石
将棋棋士、対局の立会人
小林昭二 灰皿で殴殺
第6回 ピアノ・レッスン 川合 健
音楽学院理事長
中丸新将 スタンガンの電流で死亡(ショック死)
第7回 殺人リハーサル 城田春彦
撮影所所長
長谷川初範 殺陣のミスに見せかけ斬殺
第8回 殺人特急 宍戸 隆
興信所所長
河原さぶ 睡眠薬入りコーヒーを飲ませ、20CCの
塩化カリウムを踝の静脈に注入して毒殺
第9回 殺人公開放送 中島
チンピラ風の男
岡部務 揉み合ううちに石で殴殺
第10回 矛盾だらけの死体 鵜野忠邦(小説版は小野忠国)
参議院議員
(小説版は衆議院議員)
森山周一郎 ※置物で殴打されたが死んでいない
沢田マリ
鵜野の愛人
泉本のり子 大量の睡眠薬による毒殺
第11回 さよなら、DJ 沢村エリ子
中浦の付き人
八木小織 スパナで殴殺
第12回 最後のあいさつ 生原 治
チンピラ青年
鈴木隆仁 FN ブローニングM1910で銃殺

[編集] B3_2">第2シーズン

通算回 サブタイトル 被害者・職業 役者 殺害方法
第14回 しゃべりすぎた男 向井ひな子
小清水の元恋人
秋本奈緒美 ガラス製の水差しで殴殺
第15回 笑わない女 阿部哲也
女学院教諭
相島一之 鉄パイプで殴殺
第16回 ゲームの達人 花見禄助
推理作家
藤村俊二 自動式拳銃で銃殺
花見常子
花見の妻
一色彩子
第17回 赤か、青か 真鍋 茂
警備員
金井大 懐中電灯で殴殺
第18回 偽善の報酬 佐々木和子
マネージャー、高代の妹
絵沢萠子 硬貨を詰めた袋で殴殺
第19回 VSクイズ王 沼田
美術スタッフ
伊集院光 突き飛ばされ、衣装ケースに
頭を打って死亡(事故死)
第20回 動機の鑑定 川北百漢
陶芸家
夢路いとし 永井と共にリボルバーで銃殺
永井
美術館館長
角野卓造 壷で殴った揚句、日本刀で斬殺
第21回 魔術師の選択 倉田勝男
奇術師
池田成志 オレンジジュースの瓶に青酸を入れ毒殺
第22回 間違われた男 ?
若林の妻の浮気相手
清水昭博 銃殺後、糸によるトリックを仕掛ける
(ただしこの殺人を古畑は捜査していない)
鴨田 巌
ホテルマン
小野武彦 石で殴殺
(ただしこの殺人が古畑の捜査の始まりではない)
第23回 ニューヨークでの出来事 ネルソン・ケンドール
小説家、のり子の夫
役者なし 鯛焼きに毒を入れて、
尻尾側を食べさせ毒殺(ただし自ら尻尾側を渡した訳では無く、米国では無罪確定)

[編集] 第3シーズン

通算回 サブタイトル 被害者・職業 役者 殺害方法
第28回 若旦那の犯罪 気楽家苦楽
落語家、雅楽の兄弟子
モロ師岡 首を軍用ナイフで斬殺
第29回 その男、多忙につき
(忙しすぎる殺人者)
岩田大介
都議会議員
佐渡稔 自殺に見せ掛けるため、秘書と通話中に9mm口径自動拳銃で銃殺
第30回 灰色の村
(古畑、風邪をひく)
日下部薫子
村越デパート社員
あめくみちこ 日本刀で斬殺後、沼に遺体を沈める
第31回 古畑、歯医者へ行く
(アリバイの死角)
山村淳一
会社員
陰山泰 コンマ25口径の自動式拳銃で銃殺
第32回 再会
(古い友人に会う)
なし なし ※自身の拳銃自殺を妻による殺人に
見せ掛けようと計画
第33回 絶対音感殺人事件 滝川ルミ
ビオラ奏者、黒井川の愛人
街田しおん 大理石製の灰皿で殴殺
第34回 哀しき完全犯罪 小田嶋佐吉
囲碁棋士、さくらの夫
小日向文世 非常用懐中電灯で殴殺
第35回 頭でっかちの殺人
(完全すぎた殺人)
等々力
化学研究所所員
板尾創路 爆弾を仕掛けた銅像を用いて爆殺
第36回 追いつめられて
(雲の中の死)
市川由美子
臺の愛人
川合千春 乱気流で飛行機が揺れたため転倒し、後頭部を打ち死亡(事故死)
第37回 最も危険なゲーム・前編
(最後の事件)
牟田
SAZメンバー
小原雅人 SAZメンバーにより銃殺
(ただしこの殺人に関しては対決しない)
第38回 最も危険なゲーム・後編
(最後の事件)

[編集] スペシャル

通算回 サブタイトル 被害者・職業 役者 殺害方法
第13回 笑うカンガルー 野田茂男
数学者、二本松の相棒
田口浩正 灰皿で殴殺
第24回 しばしのお別れ 二葉鳳水
華道家(家元)
長内美那子 睡眠薬入りの茶を飲ませ、
ジギタリスを注射して殺害
第26回 古畑任三郎 vs SMAP 富樫明男
コンサートスタッフ
宇梶剛士 首吊り自殺に見せかけ、絞殺
第27回 黒岩博士の恐怖 小木智満
都議会議員秘書
酒井敏也 毒物注射で毒殺後、
肛門におみくじを詰める
春木
大学助手
栗田貫一 パターで殴殺
第39回 すべて閣下の仕業 川北 健
参事官
及川光博 壷で撲殺

[編集] ファイナル

通算回 サブタイトル 被害者・職業 役者 殺害方法
第40回 今、甦る死 堀部大吉
パン工場代表取締役社長
千葉哲也 天馬に心理誘導されている音弥により、殴殺
堀部音弥
パン工場専務
藤原竜也 天馬に誘導され大吉を殺害した張本人だが、その後天馬によって銃による事故死に見せかけられる
第41回 フェアな殺人者 郡山 繁
フリーライター
今井朋彦 ストリキニーネを使用し、毒殺
第42回 ラスト・ダンス 大野かえで
脚本家
※犯人の項を参照
松嶋菜々子  (昔、取材した暴力団員からもらった)
自動式拳銃で銃殺

[編集] 総集編

通算回 サブタイトル 被害者・職業 役者 殺害方法
第25回 消えた古畑任三郎 古畑任三郎
警部補
田村正和 今泉の不注意によって第1回の殺害現場である山荘の地下倉庫に閉じ込められる(後に無事救出)

[編集] 重複出演者

脚本家の三谷幸喜は、同じドラマ内で「同じ役者を何度も使いまわす」のが好きらしく、その役者をたびたび「重複出演」させている。

最多の重複出演者は4回の野仲イサオ。1回目はタクシー運転手、残り3回は後述。

次いで3回の梶原善。新幹線の車掌・山口役で初登場(第8回)。以後ホテルの支配人・井戸(第12回)、弁当屋「梶善」の配達員(第26回)と伊丹十三の映画のようにいつもいろんな要所で登場している。

木村拓哉はシリーズ中唯一、2度犯人を演じた人物である(第17回、第26回。前者は大学の助手として、後者はSMAPメンバーの一員として)。第26回では古畑は木村に対して「あなたと似たタイプの人間を知っている」と発言している。また、津川雅彦のように第32回では犯人(メインゲスト)を、第39回では事件には直接関係のない人物として出演する場合もある。

近藤芳正や野仲イサオのように過去の回と同一人物の役(近藤はテレビプロデューサーの海老沢役、野仲は舞台監督の松阪役)を演じることもある。

松金よね子は同じ家政婦役であったが、1回目は亀山、2回目は杉浦と苗字が異なるので別の役である(同一人物で苗字が変わった可能性もあるが)。ただし、作家の家政婦という点、アリバイ作りに利用される点、犯人の殺人に至るプロセスなどが似ていた(また、犯人が殺人に使った凶器も同じ自動式拳銃である)。


役者 放送回1 放送回2 放送回3 放送回4
池田成志 第1回 被害者 第21回 被害者    
酒井敏也 第4回 第27回 被害者    
中丸新将 第6回 被害者 第14回    
山崎一 第7回 第37回、第38回    
ト字たかお 第7回 第26回    
梶原善 第8回 第12回 第26回  
佐渡稔 第9回 第29回 被害者    
小川雅弘 第9回 第19回    
鈴木義男 第10回 第19回    
あめくみちこ 第11回 第30回 被害者    
宇梶剛士 第11回 第26回 被害者    
池田貴族 第11回(声) 第19回    
久保晶 第12回 第20回    
松金よね子 第16回 第42回    
木村拓哉 第17回 第26回    
金井大 第17回 被害者 第30回    
近藤芳正 第19回 第42回    
野仲イサオ 第22回 第26回 第28回 第33回
津川雅彦 第32回 第39回    
小日向文世 第34回 被害者 第42回    
浅野和之 第39回 第43回    
[ヘルプ]
  1. ^ ただし警察官はノンキャリアとして採用された者は巡査、準キャリアであっても巡査部長として採用されるので、厳密な意味では万年警部補ではない。なおキャリア組として採用された者は警部補として採用されるが、研修終了後にほぼ自動的に警部に昇進してしまうので万年警部補はあり得ない。
  2. ^ 日本の警察組織では部長待遇を受けられる階級が最低でも警視(小規模県警の生活安全部交通部等下位部署)であり、一巡査から3年間でここまで昇進することは無い。そのため、「警察の階級制度に関する無知からきた脚本の不備」や「同じ『部長』でも『巡査部長』である」などといった憶測を広範に巻き起こすこととなった

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